お役立ちブログ

電子契約

公開日:

更新日:

【現役エンジニアが解説】電子署名でブロックチェーンを使うメリットは?

【現役エンジニアが解説】電子署名でブロックチェーンを使うメリットは?

こんにちは。エンジニア兼ライターをしている中村です。
仮想通貨の流行と共に「ブロックチェーン技術」について耳にすることが増えてきました。

「ブロックチェーン」という言葉は何となく聞いたことがあるけれど、「ブロックチェーンとはどのようなものなのか?」「電子契約電子署名とブロックチェーンにはどのような関連性があるのか?」など疑問をお持ちの方も多いかもしれません。

本記事では、ブロックチェーンの特長やメリットを解説し、サインタイムのブロックチェーン連携とそのメリットについてご紹介します。

ブロックチェーンとは?電子契約との連携の特徴やメリット

ブロックチェーンとは、簡潔に言うと「取引を正確に記録する技術」です。

ブロックチェーンはビットコインなどの仮想通貨関連の話題で登場することが多いので、仮想通貨に関わる技術かと思われるかもしれません。しかし、ブロックチェーンの技術は仮想通貨以外にも様々な分野で利用されています。

日本ブロックチェーン協会はブロックチェーンについて以下のように定義しています。

・ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンと呼ぶ。
・電子署名とハッシュポインタを使用し改ざん検出が容易なデータ構造を持ち、且つ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性及びデータ同一性等を実現する技術を広義のブロックチェーンと呼ぶ。
参考:https://jba-web.jp/news/642

難解な説明がなされていますが、簡潔に言うと、ブロックチェーン技術を利用することで、「取引の正確な記録を安全に残すこと」が可能になります。

ブロックチェーンでは、取引の記録を「ブロック」と呼ばれる単位に分割します。そして各ブロックには、取引のデータとハッシュ値と呼ばれる情報が格納されています。

ハッシュ値(※)とは、ハッシュ関数と言う計算方法によって算出された値のことです。データの改ざんがしにくい特長を持つハッシュ値は、パスワードの保管や、データの欠落がないかの確認などに利用されます。

※ハッシュ値 参考:https://jprs.jp/glossary/index.php?ID=0230

悪意のある第三者がブロック内のデータを改ざんすると、改ざん後のブロックから算出されるハッシュ値は以前のハッシュ値とは異なるものになります。すると、以降のデータに存在するハッシュ値もすべて修正しなくてはなりません。すべてのハッシュ値を修正することは非常に困難なことから、取引の信頼性を担保できるのです。

以上のような仕組みによって、各々のブロックが時系列にしたがって鎖のようにつながっていくことから「ブロックチェーン」と呼ばれています。

ブロックチェーンを電子署名に活用すると、署名時に情報セキュリティのリスクに対応できるようになります。例えば、第三者が署名のデータを改ざんしてしまうリスクを軽減することが可能です。電子署名にブロックチェーン技術を用いることにより、第三者による改ざんができなくなり、取引の信頼性が増すのです。

SignTimeでブロックチェーンと連携する方法

ここからはサインタイムでブロックチェーンと連携する方法について解説します。操作は2つだけです。


①ダッシュボード画面より、「グループ」タブを選択します。

画像1

②「設定」タブより、ブロックチェーン連携を有効にします。

画像2

これだけで、SignTimeのブロックチェーン連携は完了となります。この設定一つでより安心して、電子契約ができるようになりますね!

SignTimeでは、「誰が」「いつ」「どのIPアドレスから」契約書に署名をしたかを記録することでより信頼できる取引を実現しています。

サインタイムではPolygonscan(ポリゴンスキャン)を採用

ブロックチェーンの技術には様々なものがありますが、SignTimeでは「Polygonscan」を採用しています。Polygonscanは、イーサリアムの処理速度やコスト関連の課題を解決するために開発された技術です。特長としては、取引データの処理速度が速く、低コストであることが挙げられます。
電子契約でPolygonscanを連携するメリットは、署名情報の真正性(※)を担保できることです。文書に署名を行った際に署名データがすぐにPolygonscan上に記録され、かつハッシュ関数の計算によってデータが改ざんされるリスクも極めて小さくなります。

実際に電子署名をする際に、ユーザーがブロックチェーンを意識することはほとんどなさそうですが、こうした仕組みがあることで安心して取引ができそうですね!

※真正性とは、本物であることを確実にしたり証明できること。

電子契約サービスのブロックチェーン連携

サインタイム以外の電子契約サービスにブロックチェーン連携の機能があるのか調査しました。(2022/4時点)

調査したサービスは日本の国内電子契約サービスを展開するのA社とB社です。結論から言うと、両者共にブロックチェーンには対応していませんでした。ブロックチェーンを利用した信頼性の高い電子契約を締結したい場合には、サインタイムを使うことをおすすめします。
また、サインタイムの特長や使い方については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも併せてご確認ください。

まとめ

  • ブロックチェーン技術を利用することで第三者からデータの改ざんが困難になり、取引の正確な記録を残すことが可能になります。
  • 電子署名においてブロックチェーンと連携させて使うことでより信頼性を担保した取引ができるでしょう。

電子署名の導入を考えている方は、サインタイムの利用を検討してみてはいかがでしょうか?サインタイムは電子署名をする際にブロックチェーンと連携することができ、セキュリティ強化の観点からも安心して利用できます。まずはお気軽にご相談ください。

サインタイムの30分相談窓口

電子帳簿保存法やペーパーレス化についてなど、まずは気軽にご相談ください。

今すぐ予約

資料請求